出張需要の低迷で行楽客に思いがけないチャンスが巡ってきた。航空会社が法人顧客向けに座席を確保しなくなったおかげで、大都市が目的地の路線でファーストクラスやビジネスクラスが安い料金で提供されている。航空運賃に詳しい業界関係者によると、今年は夏から秋にかけてファーストクラスやビジネスクラスの航空券がかなり安く買えるという。ただし目的地は海辺の行楽地ではなく、通常なら法人客が多い都市部だ。航空会社は年内に出張需要が一部回復すると予想しており、それまでは運賃が大幅に引き下げられている。「価格がここまで動くのは見たことがない」。航空運賃を調査するダラスのデータ会社3ビクターズのリック・シーニー最高経営責任者(CEO)はそう話す。同氏の調査によると、ファーストクラスとビジネスクラスの運賃は2019年の同時期より20~70%安く、最大で4000ドル(約44万円)の差がある。
ファーストクラスの格安運賃、出張需要減で実現
米欧の航空会社、大都市が目的地の路線で70%オフも
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