コロナ禍からの企業業績の回復は、勝ち組と負け組の格差が拡大して「K字型」に引き裂かれていくという二極化の議論が強まっている。そこで、上場企業が発表した直近四半期の決算における売上高を前年同期と比べ、各業界の主要企業が置かれた状況を分析した。今回はサイバーエージェント、電通グループ、博報堂DYホールディングスの広告業界の主要3社について解説する。(ダイヤモンド編集部 笠原里穂)
サイバーエージェント2割超増収!
広告業界3社の現在地は?
企業の決算データを基に「直近四半期の業績」に焦点を当て、前年同期比で増収率を算出した。今回の対象は以下の広告業界3社。対象期間は21年1~3月期の直近四半期としている。
各社の増収率は以下の通りだった。
・サイバーエージェント
増収率:26.6%(四半期の売上高1635億円)
・電通グループ
増収率:マイナス1.5%(四半期の収益2489億円)
・博報堂DYホールディングス
増収率:4.2%(四半期の売上高4149億円)
次ページからは詳細の数字とともに、その要因を解説する。