韓国は、大規模IT(情報技術)スタートアップ企業の中心地となりつつある。
新ビジネスが誕生しているのは、バイオテクノロジーや配車サービス、オンライン決済などの分野だ。調査会社CBインサイツによると、韓国には現在、「ユニコーン」と呼ばれる評価額が10億ドル(約1107億円)以上の新興民間企業が10社ある。アジア太平洋地域では、人口がはるかに多い中国やインドに次ぐ3番目の数だ。
韓国の電子商取引(EC)企業クーパンは3月、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場した。ファクトセットによると、6日時点の時価総額は約690億ドル。ビデオゲーム開発会社クラフトンは、8月の新規株式公開(IPO)に向けて準備中で、調達額は最大4兆3000億ウォン(約4170億円)と、韓国取引所史上最大級となる可能性があると同社はしている。