ニューヨーク市長選挙の民主党予備選の票集計には2週間を要したが、ようやく元警察官のエリック・アダムズ氏の当選が確実になった。このところ安心して眠ることもできなかった同市の市民は、ビル・デブラシオ市長の下での8年間に及ぶ急激な治安悪化を反転させる機会を得たようだ。ニューヨーク市の選挙管理委員会の集計によると、未集計の票が1%未満となった6日遅い段階での得票率はアダムズ氏が50.5%、2位のキャスリン・ガルシア氏が49.5%となった。ブルックリン区長のアダムズ氏は勝利宣言を行うとすぐに、犯罪に焦点を当てた自身の手法が、民主党内の対立候補との違いを際立たせたとの見方を示した。アダムズ氏は7日のCBSの番組「This Morning」の中で、自身の勝利が全米の民主党支持者にどんな教訓を与え得ると思うかとの質問に対し「われわれは都市を見捨ててきた。ニューヨーク市で起きていることは、シカゴのサウスサイドでも起きている。カリフォルニア州でも、アトランタ市でも起きている。銃犯罪が目につき、それはあまりにも蔓延している」と語った。アダムズ氏は、今より多くの警察官を街中に配置することを約束した。
【社説】NY市長候補の民主党への教訓
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