ひろゆきが教える「デザインから学んでおくべき概念」ベスト1ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、テレビやYouTubeで圧倒的な人気を集める、ひろゆき氏。
29万部の大ヒットを記録しているベストセラー1%の努力』では、その考え方について深く掘り下げ、人生のターニングポイントでどのような判断をして、いかに彼が今のポジションを築き上げてきたのかを明らかに語った。
この記事では、ひろゆき氏に気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

仕事に役に立つ概念とは?

――本とか勉強で学んで「仕事」に役立ったことってありませんか?

ひろゆき氏:なんでしょう。間接的にはいろいろと効果があると思うんですが、「これさえ学んどけば大丈夫」というものはないんですよね……。

 1つだけ、知っておいたほうがよいなと思うのは「アフォーダンス」という概念です。デザインや心理学などで学ぶ考え方です。

――簡単に説明すると、どういう概念でしょう

ひろゆき氏:アフォーダンスの定義は、「環境が与えてくれる意味」みたいなことなんですけど。要するに、「言葉で説明しなくても伝わること」です。

 たとえば、初めて訪れた建物の中で「イスっぽいもの」が置かれていたとしても、たぶん人間はイスと思って座ると思うんです。「これはイスです」とわざわざ説明されなくても、座りたくなってしまう力のことです。

――それが、どう仕事に役立ちましたか

ひろゆき氏:2ちゃんねるのようなサイトを作ったとき、ユーザーが迷わないことが大事なんですよね。先のページが読みたいときに、どこをクリックすればいいのかを「パッと見」でわからないと離脱しますからね。

 サイトやホームページも、おしゃれにしすぎると、「ボタンに見えないボタン」とかがあったりして、説明書が必要になってしまいます。それって、デザインにおいて「失敗」なんですよ。