現在、テレビやYouTubeで圧倒的な人気を集める、ひろゆき氏。
29万部の大ヒットを記録しているベストセラー『1%の努力』では、その考え方について深く掘り下げ、人生のターニングポイントでどのような判断をして、いかに彼が今のポジションを築き上げてきたのかを明らかに語った。
この記事では、ひろゆき氏に気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)
第3位は大学で気づいた「ある事実」
僕は大学で心理学専攻コースでした。そこで気づいたのは、心理学を学ぼうとする人は気が弱い人が多いということです。おそらく、自分の心の弱さを解決しようと思って「心理学部」を選んだんでしょうね。
僕はてっきり「相手をコントロールする」「人の心を見抜く」というような目的があるのかと思っていたので、そこが意外な事実でした。なので、「心理学を学ぼうとする人はメンタルが弱い」というのが、心理学部で学んだことです。逆説的ですが(笑)。
特に、うつっぽさを感じる人が多くいました。でも、その性質を僕は想像できないんです。なぜなら、僕は「ずっと躁状態」なので、ずっとテンションが高いんです。気分が落ちるようなことを感じたことがない。おそらく、明石家さんまさんと同じ性質でしょう。
ちなみに、心理学部に入るメリットとして「心理系の資格が取れる」という話をよく聞きます。たしかに、いろいろな資格の種類があります。しかし、資格を取得することには、あまり意味は見出せませんでした。まあ、大学院まで出て「臨床心理士」になるレベルであれば、学歴的に優秀だと思いますけどね。最近だと国家資格の「公認心理士」という資格もあるようです。
第2位は「文系の人」必見
資格を取ることに意味を見出せなかったのは、「本を読めばわかることを覚えているだけ」と思ったからです。心理学の知識なんて、本や論文を読めば、簡単に手に入ります。
ただ、ここで注意なのが、「心理学を語っているような顔をした雑学の本、個人的な体験談、エッセイ」が世の中にたくさんあるということです。それらを読んでも、心理学を学んだことにはなりません。
大学で用いられるくらいの教科書を図書館や本屋で手に入れて読むのがベストです。最低限、フロイトやユングがどういう考えをしているのか、大学院で統計的にどんな研究が行われて、どんな成果があるのか。そういう知識は知っておいたほうがいいです。統計学を使って「優位性があること」を学ぶことが大事です。この発想は、文系の人は持っていないことが多いので、気をつけましょう。
ということで、これも逆説的な理由ですが、「ちゃんとした研究成果の本を読んだほうがいい」ということが、心理学部で学んだことの第2位です。