米金融大手JPモルガン・チェース取締役会は、ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)に、特別残留手当として新たなストックオプション(自社株購入権)を付与した。ダイモン体制を今後数年維持したい意向がうかがわれる。JPモルガンは当局への届け出で、この150万のオプションは株価が上昇する限り価値が増えるもので、5年後に行使できるようになるとした。JPモルガン株の20日終値は149.71ドル。年初来では18%高の水準だ。JPモルガンは届け出で「この特別報酬は、今後もさらに多くの年にわたりダイモン氏に当社を率いてほしいという取締役会の希望を反映したものだ」と述べた。ダイモン氏(65)は2005年にCEOに就任しており、目先の引退はないとしている。複数の関係者がウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に語ったところによると、取締役会は今年に入り、ダイモン氏に5~7年は続投してほしいとの意向を示唆していた。