英単語はそこそこ知っている。文法もそれなりに分かる。にもかかわらず、英語が聞こえない、通じない、会話が続かない日本人が多いのはなぜでしょうか? 国際ヘッドハンティング会社のアジア支社長を務め、現在、シンガポール国立大学で世界の留学生たちに英語コミュニケーション術を教える著者は、その理由を「日本人の英語の勉強法が間違っているから」だと言います。香港生まれで、東京外国語大学の日本語学科を首席で卒業した著者は、「日本語の言語学的特性」を熟知した上で、日本人が最速で英語を身に付ける方法を考案し、これまでに多くの日本人をペラペラにしてきました。そのメソッドを初公開し発売即重版となった話題の書が「7時間で英語が突然ハッキリ聞こえて会話が続く本」です。本書の中から、カタカナ英語と中学英語だけで、驚くほど会話がはずむようになるコツをお伝えしていきます。

外国人と話す時<br />「感じよい人」に見える<br />超便利フレーズとは?Photo: Adobe Stock

中学英語が、柔らかく感じよくなる言い方

 実際の外国人との会話の中では、中学英語をそのまま使うと「ちょっと失礼」な言い方になっちゃう場合があると本書で説明してきました。例えば、“Why~”と“I want~”は、そのまま使うより、少し柔らかくすれば良いと説明しました。本書ではこんな時にはこの言い方という必殺フレーズをたくさん紹介していますが、中でも飛び切り便利で効果の高い万能フレーズを教えましょう。

 これを使うだけで、何でも柔らかくなり、しゃれた話し方になるのです。非常に簡単です。

“May I~”をつけるだけです。これが結構使えるんですよ。

会話を始めたい時 : “May I sit here?” 「ここに座ってよいですか?」

情報を聞きたい時 : “May I ask, do you know where Café Maxim is?” 「マキシムカフェはどこかご存知ですか?」

何か依頼したい時 : “May I ask for a favor? Can you buy this for me?” 「これを私に買ってもらってもいいかしら?」

何かすすめたい時 : “May I suggest that you buy her a scarf?” 「彼女にスカーフを買ってあげたらどうかしら?」

何か好意を表したい時 : “May I send you home?” 「家にお送りしましょうか?」とか、“May I give you a hand?” 「お手伝いしましょうか?」

実は、もっと簡単に、ただ“May I...”と話しかけるだけで、(丁寧で柔らかく聞こえるので)人は耳を傾けてくれます。ウソだと思うなら一度試してみてください。その効果にびっくりしますよ!