独バイオ医薬品ベンチャー、ビオンテックのウグル・サヒン最高経営責任者(CEO)は、米製薬大手ファイザーと共同開発した新型コロナワクチンについて、変異株「デルタ型」が急速に広まっているため、1月に接種を完了した人たちが持つ免疫力は低下していると述べた。イスラエルで先週公表されたデータの内容を確認した形だ。一方でサヒンCEOは、一部の患者でワクチン接種から7カ月が経過して抗体のレベルが減少しているものの、そのほとんどは重症化を避けることができ、3回目のワクチン接種はまだ必要ではない可能性もあると述べた。またウイルスに対抗する抗体の量に触れ、「抗体価は減少している」とし、「新たな変異株に対するワクチンの保護効果はかなり低い」と指摘した。