妻と夫の麦茶戦争、ちょい残しで次を用意しないセコい旦那をどう導くかPhoto:PIXTA

掃除、洗濯、さまざまな日常品の買い置き…。家事において「そろそろやらなきゃ」に先に気づく人とそうでない人がいる。この夏場に起こりがちなのが、「麦茶を作る人、作らない人」問題である。(フリーライター 武藤弘樹)

日本の夏の風物詩・麦茶作り
少しだけ残して作ることを回避する人

 麦茶は日本の夏を支える偉大な存在である。ペットボトルの麦茶もうまいが、パックを浸して作る麦茶も格別だし、何よりコスパがいい。

 しかし、パックの麦茶は作るのにひと手間いる。だが麦茶は飲みたい…ということで、麦茶がなくなりそうなとき、ほんの少しだけ残して飲むことで、自分が作ることを回避しようとする人がいる。

 こうした人がネットでは、主に“麦茶を作らない夫”といった切り口で取り上げられていて、ものぐさな夫がヘイトを集めているようである。ものぐさな人は男女の別なくいるものだし、実際に筆者の知り合いにも麦茶を作らない奥さまがいる。しかし、旦那さまというのは得てして奥さまに内心憎まれやすいポジションに位置しているので、そこが丁度リンクして、“麦茶を作らない夫”という形で注目を集めやすいのであろう。

 世間の実相はともかく、実際に“麦茶を作らない夫”との激しい心理戦を繰り広げたある妻の話を取り上げつつ、夫はどうあるべきか、妻はどう処するべきかを考えていきたい。