中国の証券規制当局が一連の取り締まりを拡大したことで、米国市場に上場する中国企業の時価総額は4000億ドル(約44兆円)ほど下がった。これを受けて、米国の投資家は中国企業にリスクに見合うだけの投資価値があるかを見極めようとしている。
米カリフォルニア州の年金基金であるオレンジ郡職員退職年金基金(OCERS)から資産運用会社のウィリアム・ブレアに至るまでの投資家は、ポートフォリオの見直しを行っている。ハイテク企業を抑制する動きをみせている中国政府が1週間ほど前、新たに学習塾業界の業務を制限する判断を下したからだ。この動きは、中国株式市場のさまざまなセクターに大幅な下落をもたらし、アジアに注力する米国のファンドに打撃を与えた。