東京オリンピックが、ついに始まった。日本勢の活躍は日を追うごとに形になってきており、開会式翌日にはさっそく柔道で金メダル2個を獲得、その後も快進撃が続いている。ところで、メダルの獲得数と株式相場に相関関係はないのか。過去のデータを分析したところ、意外な結果が明らかになった。(トリオアセットマネジメント株式会社代表取締役 奥村 尚)
戦後のオリンピックと
日本の獲得メダル数
東京オリンピックがついに始まった。1年の延期で開催されるのが初めてなら、無観客で開催するのも初めて、しかも緊急事態宣言下で行うというのも初めて。初めてづくしの中で開催されたこの大会は、いろいろな意味で後世に語りつがれると思う。
2018年に日本オリンピック委員会(JOC)が掲げた目標は、金メダル30個であった。この目標も、コロナ禍で行われることを考慮してか、山下泰裕会長は「前提条件が大きく変わった。達成は重要ではない」(外国特派員協会での記者会見での発言・2021/6/28)と変化した。
とはいえ、白熱する競技やメダルの獲得シーンは、選手だけではなく、TVで見ている観客にだって感動をもたらす。
獲得したメダルが人の気持ちを動かすのだから、その影響は、気持ちで変化する株式相場にも及ぶのではないだろうか。
まずは、過去のオリンピックと獲得したメダルを一覧してみよう。