米食品医薬品局(FDA)は、新型コロナウイルスのデルタ株感染者が急増する中、学校や病院、雇用主らにとってワクチン義務化が新たに喫緊の課題となっていることから、ワクチンを早急に正式承認する必要に迫られている。政府機関や企業は、少なくとも一部の従業員や特定の状況に置かれている人員に対するワクチン接種義務化を始めている。だが、多くの雇用主や学校は対応を保留している。ワクチンがまだ緊急使用しか認められていないため、対応できない、または対応しないというのがその理由だ。ニューヨーク州立大学(学生数40万人)のジム・マラトラス学長は「人事の限りを尽くしてできるだけ迅速にワクチンが承認されるのを待ちたい。そうすればわれわれは本当に、より通常の経験に戻ることができる」と述べた。州からの指導に従い、同学長は、ワクチン接種が正式承認されるまで学生への接種義務化はできない。同校は今のところ、ジョー・バイデン大統領が7月29日に発表した連邦政府の方針と同様、ワクチン接種または毎週の検査を義務付けている。
待たれるコロナワクチン正式承認、米FDAに重圧
まだ緊急使用段階、学校や病院で接種義務化にためらいも
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