宇宙人は地球を訪れているのか。これはUFO(今では正式に未確認航空現象「UAP」と呼ばれている)に関する問いとして的外れだ。米国家情報長官室は6月、UAPに関する暫定評価を議会に送った。評価を行った海軍情報局は対策本部を立ち上げ、「米国家安全保障の脅威となり得る(中略)UAPを検知、分析、分類」を行った。目撃情報は軍事演習中の制限空域で多く、最近までそうした事例を報告するメカニズムは存在しなかった。攻撃に対して安全だと米国が過信していた可能性を想起させるものだ。UAPの対策本部が設立されたのは、米軍パイロットから正体不明の事例が相次いで報告されたためだ。その一部は撮影に成功し、ニューヨーク・タイムズ紙が公開している。CBSの番組「60ミニッツ」は5月、そうした動画を再検証し、UAPが地球外に起源を持つ可能性を探った。だが、地球上に起源があり、国家安全保障にとって明らかな脅威である可能性の方が高い。
【寄稿】UFOの正体、敵国の新技術かも
有料会員限定
あなたにおすすめ