フェラーリは、時間をかけて完全を期した仕事をすることを好む。これは、天文学的な価格も納得させられるような車を作る上では強みだが、投資家はフェラーリ株の突然の加速を期待できないということでもある。伊自動車メーカーのフェラーリは、このブランドの属性とも言える高級品業界と同様に、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)からの脱却を順調に加速しつつある。同社が2日発表した第2四半期決算では、営業利益はコロナ禍前の2019年同期比で約15%増となった。販売台数は同水準だったが、ベース価格が50万ドル(約5464万円)を超えるプラグインハイブリッド車(PHEV)「SF90ストラダーレ」など、販売された車の価格が2年前よりも高く、利益率が高かった。6月の受注台数は過去最高となった。
フェラーリの完全電動化、ギアはニュートラルで
伊高級スポーツカーメーカーの電気自動車戦略、投資家が答えを得るのは1年近く先か
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