また、健康状態への満足度は疲労度合いとも密接に関係している。以下の表では、元気な人と疲れている人で、健康状態への満足度を分類した。ここでは、厚生労働省の「ストレスチェック制度の健康状態項目」を基に、疲労状態を指す項目を独自集計。疲労項目に「ほとんどなかった」と回答した方を元気な人、「ほとんどいつもあった」と回答した方を疲れている人として定義している。

 これを見ると、男女とも疲れている人は、元気な人に比べて健康状態に不満足である人の割合が高く、満足している人は少ないということが分かる。また、男女別に見ると、女性のほうが疲労状態による健康状態への満足度の差がより顕著に表れているといえる。

健康満足度が高い人の習慣は?
食生活を意識

 最後に、健康状態の満足度が高い人が健康のために意識、行動している習慣にはどんなことがあるのか、見てみよう。

 男女ともに、「ロコモティブシンドローム改善などの姿勢や運動管理」を行っている人の割合が健康に不満足である人に比べて高かったほか、男性では「食事の栄養バランスを整える」「腸活している」など食生活を意識している人が多かった。また健康状態の満足度が高い女性は、「健康管理アプリやウェブサービスの活用」「1日8000歩(5km程度)以上歩く」など、運動や健康習慣を数値化して目標を立てたり、「自律神経を整えるセルフケア」など体のリズムを大事にしたりすることを重視している傾向がある。

(本記事は一般社団法人日本リカバリー協会からの提供データを基に制作しています)