薄毛、白髪、フケ、かゆみ…。髪の悩みは、ときに人生を変えてしまいます。誰かに相談するのも勇気がいり、巷にたくさんある育毛法は、どれが効果的なのかわからない…となりがちです。『髪が増える術 成功率95%のプロが教えるすごいメソッド』(ダイヤモンド社刊)では、これまで5千人の髪や頭皮の状態を改善してきた髪のプロが、「カラダの内側から髪を元気にする」メソッドをすべて紹介しています。本記事は、本書より特別に一部を公開します。

髪のプロが教える! シャワーの温度は何℃が正解?Photo: Adobe Stock

シャンプーするお湯の温度はどれくらいがいい?

 育毛のためには「熱すぎるお湯」や「ぬるすぎるお湯」は厳禁です。

 ズバリ、髪の毛を元気にするためのお湯の温度は37~39℃。体温より少し高いけれど「熱い」と感じない温度です。これ以上温度が高いと、皮脂を取りすぎてしまいます。

「朝、スッキリ目覚めるために熱めのシャワーを浴びている」「皮脂をしっかり落とすために、熱めのお湯でシャンプーしている」という人は、すぐに温度の設定を見直しましょう。

 また、37℃より低いぬるすぎるお湯では、汚れを落としきれません。頭皮には、おでこや鼻の2倍の皮脂腺があるため、ぬるすぎるお湯では不要な皮脂が残り、過酸化脂質がたまりやすくなってしまいます

 油汚れのこびりついた食器やフライパンを洗うことをイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。お湯を熱くすると、汚れはスッキリ落ちても、手が乾燥してしまいますよね。また、お湯がぬるいとベタベタした油汚れは落としきれません。

 たとえ正しいシャンプー選びができていても、お湯の温度を間違えてしまうと、せっかくのシャンプーの効果が半減してしまうのです。

髪のプロが教える! シャワーの温度は何℃が正解?

「正しいシャンプー選び」の記事はこちらからご覧ください

(本記事は『髪が増える術』辻敦哉[著]田路めぐみ[医事監修]の抜粋です)

[著者] 辻敦哉(つじ・あつや)
1979年、埼玉県浦和市生まれ。埼玉県理容美容専門学校卒業、東京文化美容専門学校卒業、ロンドンTONI&GUYアカデミー修了。2006年リヴォーン株式会社入社。シブヤ西武「THE REV-OWN」店長、営業推進部長を務める。独自の高い技術が、ゴッドハンドとして業界を賑わす。その後独立し、2011年にヘッドスパ専門店「PULA(プーラ)」をオープン。95%以上の人たちの髪のコンディションを改善して超人気店となり、半年以上予約がとれないほどに。2018年に「カラダの内側から髪を元気にするラボ」を立ち上げ、病的な脱毛症を改善する技術を提供している。2017年にはその実績が評価され、アジアの優れた起業家に贈られる「アジアゴールデンスターアワード2017」で、日本人で2人だけのマスター大賞を受賞した。著書に『世界一簡単な髪が増える方法』『育毛のプロが教える髪が増える髪が太くなるすごい方法』(ともにアスコム)がある。テレビ、ラジオ、雑誌など様々なメディアにも出演する。現在は、プーラ式ヘッドスパセミナーを開催し、全国から理美容師が学びに訪れる。セミナー活動の他、ヘッドスパ専門店の起業をサポートし、プーラ式ヘッドスパ専門店の全国展開のために、ヘッドスパプロデューサーとしても活動中。2021年7月現在、埼玉、神奈川、栃木、愛知、兵庫に店舗がある(https://www.spa-pula.com/pula-headspa-salon/)。2021年8月、埼玉県(さいたま市/草加市)に2店舗、10月には大阪に出店予定。

[医事監修] 田路めぐみ(たじ・めぐみ)

松倉クリニック表参道医師
神奈川県出身。1997年、東京大学医学部医学科卒業。日本形成外科学会専門医、日本抗加齢医学会専門医、日本頭蓋顎顔面外科学会会員、日本外科学会会員。虎の門病院外科レジデント修了後、東京大学形成外科医局に入局。帝京大学、東京大学、国立国際医療センターにて形成外科の研鑽を積み、焼津市立総合病院、国保旭中央病院にて形成外科科長を務める。その後国立がん研究センター東病院頭頸科、せんぽ東京高輪病院(現JCHO東京高輪病院)形成外科を経て、2014年より松倉クリニック表参道に勤務。美容のみならず形成外科・再建外科医としても活躍し、その幅広い臨床経験から、患者さんの状態やニーズに合わせて柔軟に治療法を選ぶ総合的な診療を得意とする。自らの薄毛経験も活かし、体全体とストレスまで考慮した総合育毛治療がクリニックでも人気を呼んでいる。