欧州連合(EU)は、加盟国のポーランド、ハンガリーとの民主主義の基準をめぐる論争で、補助金交付の保留という手段で圧力をかけ始めている。これが対立を激化させ、EU内の東西分断を深刻化させている。EUと西欧の加盟諸国の大半は、ポーランドとハンガリーが国内の法的対応によってEU全体の法の支配や司法の独立性を損ない、人権を侵害していることに懸念を示している。EU側は特に、自国の法律をEUの法律や欧州司法裁判所の判断より優先させようとするポーランドの動きに警戒感を抱いている。ポーランドとハンガリーは、欧州委員会からの圧力について、自国の価値観へのイデオロギー的攻撃であり、選挙で選ばれていないEU当局者が加盟諸国の政治、法律システム構築の重要な権利を抑制しようとする試みだと主張している。両国は、EUから最大級の補助金を受けている国だ。
EU新兵器は補助金、ポーランドなどLGBT差別で
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