ジョー・マンチン米上院議員(民主、ウェストバージニア州)は5日、連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長に宛てた書簡でインフレに対する警戒感を示し、新型コロナウイルスの流行を受けてFRBが実施している緊急支援を撤回するよう求めた。マンチン氏は「景気後退期が終わり、米経済が力強く回復する中、私はFRBが記録的な規模の刺激策を経済に注入し続けていることに警戒を強めている」と述べた。また、FRBの緩和策と議会の追加支出法案が、足元で急上昇しているインフレ率を加速させかねないと懸念していると指摘した。上院では現在、超党派議員らによる1兆ドル(約110兆円)のインフラ投資法案に加え、民主党が掲げる優先事項をまとめた3兆5000億ドル規模の法案が審議されているが、いずれもマンチン氏の支持を得られるかがカギとなっている。
FRB、金融緩和を転換すべき=マンチン上院議員
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