米アップルが児童の性的搾取に関連する画像を検知して通報する新たなソフトウエアを、「iPhone(アイフォーン)」に導入する計画であることが分かった。同社は長年にわたって利用者のプライバシー保護を掲げる一方、法執行機関は端末上で行われる不法行為の把握しようとしてきた。ソフトウエアは年内に提供されるアップデートに含まれるもので、米国内のiPhone利用者が対象。同社は5日、性犯罪者から子供を保護する目的で行う修正の一環だと述べた。アップルはここ数年、利用者のプライバシー保護を掲げてブランドイメージを築き上げてきたが、新たなソフトウエアにより、サーバーで大量の画像をスキャンする必要がなくなることで保護がさらに強化されるとしている。同社は現時点でこのようなスキャンは実施していない。