米議会予算局(CBO)は約1兆ドル(約110兆円)規模のインフラ投資法案について、財政赤字を10年間で2560億ドル押し上げる可能性があるとの見方を示した。同法案をまとめた超党派議員グループは、財源は新たな歳入と他の予算の削減で賄えると主張しているが、それとは食い違う分析結果となった。超党派グループはこれに先立ち、CBOの予測では、新型コロナウイルス支援予算の振り替えといった財源確保手段の一部が同グループの分析と同じようには考慮されないとの見方を示していた。共和党がこうした主張に納得できるかは、法案が最終的にどの程度支持されるかに影響するだろう。上院で先週行われたインフラ投資法案の審議入り動議の採決では、共和党議員17人が民主党議員50人と共に賛成票を投じたが、他の共和党議員からは、CBOの予測が法案への最終的な支持を決める材料になるとの声が上がっていた。