――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  任天堂の自社株買いというサプライズは、株価が年初来10%以上下落している中で、日本のゲーム大手の株式を保有する投資家の心を静めるのに役立つはずだ。  任天堂は明らかに手元資金が潤沢だが、コロナ禍の巣ごもり消費による追い風が弱まることを踏まえ、今後に向けてより明確なビジョンを打ち出す必要がある。  任天堂が5日発表した4-6月期決算は、営業利益が前年同期比17%減、売上高は同10%減となり、いずれもS&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのアナリスト予想を下回った。