【シンガポール】中国の独占禁止当局は同国の料理宅配大手、美団に約10億ドル(約1100億円)の罰金を科す準備を進めている。事情に詳しい関係者が明らかにした。市場での支配的な地位を乱用し、取引業者や競合企業に不利益をもたらした疑いがあるという。  関係者によると、今回の措置は数週間以内に発表される可能性があり、美団は業務改善や、「二選一(二者択一)」と呼ばれる排他的慣行の停止を迫られるとみられる。競争の激しい中国の小売業界で、こうした慣行によって多くの中小企業が取引先の選択肢を狭められている。