米リーバイ・ストラウス(リーバイス)が、持続可能な綿花栽培を促進する国際的な非営利団体(NPO)「ベター・コットン・イニシアティブ(BCI)」の理事ポストから退くことが、内情に詳しい関係筋の話で分かった。綿花の産地である中国・新疆ウイグル自治区での人権侵害疑惑への対応を巡り、BCI内で意見が分かれていることが背景にあるという。BCIはリーバイスのほか、スポーツ用品大手の米ナイキや独アディダスなどが加盟するファッション業界の連合組織だ。BCIは今年に入り、新疆での強制労働疑惑について懸念を表明して以降、中国共産党や当局寄りのソーシャルメディアのインフルエンサーによる標的となっていた。BCIや加盟する複数のファッションブランドはこうした攻撃を受け、この問題に関する立場を一転。BCIは懸念を表明した声明をウェブサイトから削除したほか、複数の加盟企業もこれに追随した。
リーバイス、綿花NPO理事辞任へ 新疆問題が火種
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