「被害者」をやめる

ネブラ はい。でも、これを仕掛けたアイツはどうなっちゃうんでしょうね?

バシャール それは君が心配することではないよ。君たちがおたがいに正面衝突を起こしたおかげで、君の進むべきこととその人が進むべき道がハッキリしたんだ。そうだろう? そもそも、自分の現実は自分のあり方がつくっているからね。だから、おたがいのあり方に沿った現実を、おたがいに明確に選ぶことができたのさ。理解できるかな?

ネブラ はい、なんとなくわかります。

バシャール 君のあり方が変わると現実も変わってくるんだ。被害者意識の自分だと、自分は被害にばっかりあっていると思う現実を生きることになる。それは自分のあり方が、被害者側に調律されているからなんだ。逆に、楽観的なあり方だと、たとえ意図的に何かされても気がつかないしなんとも思わないのさ。

 コロナ渦中の「マスク」に対する反応も、その人のあり方で変わってくるのはわかるだろう?

 人によっては、政府に支配されて強要されていると捉える人もいれば、シートベルト着用みたいな感覚でいる人もいる。その人のあり方次第で、どうにでも体験が変わってくるんだよ。

ネブラ だとしたら、アイツはそんなに悪いやつじゃなかったって思えるな。むしろ、新しい自分になるキッカケをくれたんだから、ありがたいや! 新しい発見をありがとう! バシャール!

 バシャールはやっぱりすごい。たしかに以前の自分とちがった自分になっているのは明らかだ。バシャールと話していたら、なんだか体がのぼせちゃった感じだ。今日はゆっくり風呂にでも浸かって今日あったことでも考えてみるかな。

 なんて思っていたら、「ピーン!」。アイツからメールだ!

「こんにちは、ネブラさん。あなたに会えて本当によかったです。今までウソをついて、迷惑をかけてごめんなさい。会社をクビになり、罰金も払うことになりましたが、これでよかったと思っています。ありがとう」

 まさかアイツから、「ありがとう」なんて言われると思わなかった。アイツからのナイスなメールに、心底うれしい気持ちでいっぱいになった。

 上空からバシャールが微笑みかけている感じがして、もう一度「ありがとう!」と言って、空を見上げた。

(本原稿は、the Planet from Nebula著『宇宙人が教えるポジティブな地球の過ごし方』から一部抜粋・改変したものです)

the Planet from Nebula(ザ プラネット フロム ネブラ)
アメリカ在住。精神世界の探検家
何度も生まれ変わった記憶を持つ。過去世の人生や生まれたときの記憶が鮮明にあり、幼少の頃から頭の中でガイド(守護霊)といつも会話をしていた。人や地球の意識にアクセスして、相手の気持ちや体調の変化を察知したり、地球のエネルギーがどこに向かっているかを認識したりすることができる。アメリカでネイティブ・アメリカンの聖地を訪れ、ダリル・アンカなど、数々の有名なスピリチュアル・リーダーたちと出会う。ほぼ毎日見る明晰夢や現実で高次元の存在とコンタクトし、地球と宇宙の神聖な意識の関係性について理解を深め、未来を予想したり、必要なメッセージを受け取ったりしている。
2011年8月から始めたブログは、月間134万PVを誇る。YouTube「ネブラ・チャンネル_the Planet from Nebula オフィシャル」やオンラインサロン「ポジティブ鉄道 地球行き」も人気。著書に『「あの世」とのおしゃべり』(KADOKAWA)がある。