電動のバイクやキックボードは投資ポートフォリオにとって、地球に対してほどは優しくないのかもしれない。マイクロモビリティー企業ヘルビズは13日、米ナスダックに上場した。マイクロモビリティー企業が米国の株式市場に上場するのはこれが初めてだ。よく名前を聞く同業のバードやライムと同じく、ヘルビズもスマホのアプリを通じて電動2輪車を貸し出すサービスを提供している。同社はイタリアでは業界トップで、米国でも事業を拡大する予定だ。投資家にとってヘルビズの上場以上に大きなイベントは今年予定されているバードの上場だ。米国で業界をリードする同社は5月、特別買収目的会社(SPAC)による買収を発表。同社の企業価値は23億ドル(約2520億円)と評価された。米配車サービス大手ウーバーから出資を受けているライムはまだ追随する動きは見せていないが、SPACの資金を活用したくてたまらないにちがいにない。電動キックボードは安いものではないからだ。