米インディアナ州コロンバスは人口5万人ほどの小さな町だが、住民の7人に1人が米国以外で生まれ、公立学校の生徒が各家庭で使う言語や方言は50種類を超える。また、30数社の外国企業がこの地で事業を展開している。州都インディアナポリスから車で45分の南方に位置し、広大な農業地帯に囲まれた製造業と交通の要所コロンバスは、米国で進行する民族的・人種的多様性が、数十年前から移民を受け入れてきた沿岸部の都市などではなく、新たな地域でいかに加速しているかを象徴する場所だ。12日に公表された2020年米国勢調査の詳細なデータでは、非ヒスパニック系白人の人口が米国史上初めて減少したことが明らかになった。一方で、ヒスパニック系とアジア系の数は増加し、マイノリティー(少数派)住民がおよそ4割を占めていた。
米中西部の人種多様化、経済に「雪だるま効果」
コミュニティーの多様性が増すほど外国企業を呼び込みやすい
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