コロナの感染拡大、活動自粛による困窮、他人とコミュニケーションできないことからくる孤独感や閉塞感、SNSによる誹謗中傷やバッシングなど、私たちは、いま多くの生きづらさを感じさせる事柄に取り囲まれています。そんな中にあって、毎日を心安らかに、できるだけ快適に生きていくためには、どうすればいいのでしょうか？ 発達障害（ADHD）、うつ病など、生きづらさを抱えながらも精神科医として活躍するバク先生は、ツイッターでのつぶやきが共感・絶賛され、今、人気急上昇中。そんなバク先生の初の著書『発達障害、うつサバイバーのバク@精神科医が明かす生きづらいがラクになる ゆるメンタル練習帳』（ダイヤモンド社）が8月25日に発売されます。同書の中には、生きづらさを解消するための実践的なヒントが詰め込まれています。本連載では、同書の発刊を記念してそのエッセンスをお届けします。心がスーッと軽くなる珠玉のアドバイスにお付き合いください。
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毎日、生きづらさを感じているあなたへ
本連載を読まれているあなたは、おそらく普段、何らかの悩みや不満、こうなればいいのにな、という「生きづらさ」を抱えておられるのだと思います。
・会社に行っても、仕事が自分に向いていない気がする。
・上司のこともそんなに尊敬できないし、ストレスも多い職場。
・転職したいけど、何か特技があるわけでもない……。
でも、他の人みたいに楽しそうに日々暮らしたい。
皆みたいに、悩みのない生活を送りたい。
プライベートの生活だって、そんなに恵まれていない気がする。
周りの知り合いは皆、恋人がいたり、結婚したりして幸せそうな家庭をつくっている。
それなのに自分だけ相変わらず、何の代わり映えもしない毎日を送っている。
どうして、こんな人生になってしまったんだろう？
結婚したし子どももできた。子どもはある程度一人前になった。
そこでふと振り返ると、自分には何もない。
自分のこれまでの人生って一体何だったの？
などなど。
会社員の方、主婦の方、学生の方、高齢になって仕事を引退された方……。
私の診察室には、あらゆる立場の方が、日常にしんどさを感じて受診に来られます。
病気というほどでもない場合は、説明の上でお帰りいただきますが、なかには「うつ」とか、「適応障害」といった診断名となって、お薬が必要になる方もおられます。
対策なしのノーガードで生きていると、うっかり誰でも病気になりかねない世の中になったと言っても、過言ではありません。
