お金をためる・増やすには、ある程度の柔軟性が必要です。柔軟性とは、家計を整えながらためる、ためながら増やす(投資)を並走させていくなど、一つずつを区切って取り組むのではなく、ある程度「ながら」で同時に取り組める、考え方の柔らかさのこと。柔軟性がないとなぜ困るのかというと……。(家計再生コンサルタント 横山光昭)
時間がない人は“ながら”で同時進行が大事
時間がたっぷりあり、一つずつクリアしながら取り組めば、老後資金などの必要な資金作りに間に合う……そういう人はいいのですが、たいていは「もっと貯金しなくては!」と気が付いたときには、頑張らないと資産形成が間に合わない状況になっているもの。逆に言えば、「今、一度に進行できれば何とか間に合うかもしれない」という状況の人は多いのです。
手順を守り、じっくりと一つ一つ取り組むのは、もちろん大切なことではあります。しかしそれでは資産形成が間に合わない場合もあります。スピードアップを考えねばならない状況や、スピードアップした方が明らかに効率が良いと思われる場合は、家計改善をベースにしながら貯金も投資も、ある程度一度に走らせると結果が出やすくなります。