米南部・中西部の病院では新型コロナウイルス感染症で治療する子どもの数がかつてないほどに増えており、さらなる急増に備えているという。新型コロナワクチンを接種していない人を中心に、感染力の強いデルタ株がまん延し、これらの地域では過去6週間に感染者が急増した。公衆衛生の専門家によると、デルタ株の感染が広がっている地域で子どもの患者が増えている。12歳未満の子どもはワクチン接種の対象ではなく、米小児科学会(AAP)がまとめたデータによると12~17歳のワクチン接種率は比較的低い。子どもは成人に比べ重症化や死亡の可能性はかなり低いが、米厚生省の最近のデータによると、新型コロナによる小児科の入院件数は同省が昨年に記録を取り始めてから最多で、デルタ株の感染が深刻な州で特に多くなっている。