「株式投資に興味があるけど、何から始めればいいの?」ーー。そんな株式投資ビギナーにおすすめしたいのが『5万円からでも始められる! 黒字転換2倍株で勝つ投資術』(馬渕磨理子著、ダイヤモンド社)です。全国各地のセミナーで5年間にわたって個人投資家の方々にお伝えしてきた、的中率70%超の堅実な投資法を紹介。「黒字転換2倍株投資術」とは、四半期決算データで営業利益・経常利益が「赤字」から「黒字」に転換するタイミングの銘柄をいち早く見つけて買い、2倍になったら売るというシンプルな方法。「リスクを取りたくない、損切りの回数を減らしたい、でも利益は欲しい!」という堅実派の人にも始めやすい、マイルドな投資法です。本連載は、同書の中からエッセンスを抜き出してお届けします。これから株式投資を始めたい人、もっと勝率を高める方法を探している人、必読です。好評のバックナンバーはこちらからどうぞ。

株式投資のキホンのキリスクを分散させるために、ぜひ、やってほしい2つのことPhoto: Adobe Stock

資金と銘柄を分散して買う

 最初のふるいにかけて残った198銘柄の中から、さらにスクリーニングして残ったのが24銘柄。それを見ながら、実際にどの企業の株を購入するかを決めていきます。

 どれにするかは、①手元の余裕資金で買えるかどうか、また、②その会社を買いたいか、応援したいかどうか(好き・嫌い)などで決めます。

 買い方のコツとしては、たとえば、手元に10万円の資金があるとします。この場合は、いきなり10万円で1つの株を買う(1000円×100株)のではなく、まず半分の5万円で買えそうな株価500円前後の株を買ってみます。

 そして、さらに伸びそうなら、追加でもう5万円を購入する(または5万円で買える別の黒字転換候補銘柄を買ってみる)という、資金を分割しながら買う方法を試してみてください。さらに余裕資金がある方は、資金とタイミングを3分割、4分割して買ってもいいでしょう。

「卵を1つのカゴに盛るな」という株式投資の格言がありますが、こうした銘柄や資金を分散して買うことを分散投資と言います。

 最初から、手元資金を全て使ってチャレンジするのは誰でも恐いものです。

 でも、この方法なら、思ったように株価が上昇しなかった場合のダメージも小さくて済みます。このように、リスクを分散させながら株を購入していく姿勢が大事です。

 もちろん、10万円で1つの株を買うやり方も否定はしません。

 私が選んだ銘柄リストのコメント欄に、事業内容や注意点を記載しましたので、よろしければ参考にしてください。

株式投資のキホンのキリスクを分散させるために、ぜひ、やってほしい2つのこと馬渕磨理子(Mabuchi Mariko)
経済アナリスト、認定テクニカルアナリスト
フィスコ金融・経済シナリオ分析会議 研究員
日本クラウドキャピタル マーケティング・未上場マーケットアナリスト
フジテレビ系列LiveNews αレギュラーコメンテーター
滋賀県出身。同志社大学法学部卒業、京都大学大学院公共政策大学院卒業、公共政策修士。2013年関西の某医療法人に入社後、資産運用トレーダー業務を始める。独力で財務・経営分析力を磨いた結果、資産を3倍にする。2015年独立系金融情報配信会社FISCOのアナリスに転身。上場企業の経営者を中心にインタビューし、個別銘柄分析や日本・韓国・米国経済等の市況分析に従事。入社当時、アナリストだった上司より「堅実な銘柄選定法」として「黒字転換2倍株」のノウハウを受け継ぐ。2017年からは日本クラウドキャピタルにも籍を置き、日本初の未上場マーケットアナリスト兼マーケティング担当として活動。雑誌・Webなど連載多数。「PRESIDENT」本誌にも多数記事を掲載。「プレジデントオンライン」の執筆記事は、2020年の半年間で累計6000万PVを超え、「日本一バズるアナリスト」ともいわれる。2020年11月ラジオ日経にて「馬渕磨理子の5分で教えて!ベンチャー社長」がスタート。初の著書『5万円からでも始められる! 黒字転換2倍株で勝つ投資術』をダイヤモンド社から2021年6月16日に上梓。