アフガニスタンの首都カブールの国際空港での混乱が深まる中、ジョー・バイデン米大統領は24日、8月31日としていた撤退期限の延長も視野に入れて同盟国との協議を行う。米政府は今後8日間で数千人の国外退避を目指している。イスラム主義勢力タリバンが予想より早く同国を制圧したこともあり、米国務省はアフガニスタンに滞在する米国民の具体的な数を把握できていない。当局者らによれば、退避が始まった時点で1万~1万5000人とする見方もあった。ジェイク・サリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は23日、米国民の多くが入国時に大使館での手続きをしておらず、出国時にも手続きを行わないケースが多いため、正確な数を把握できずにいると述べた。