中国が今夏初めに暗号資産(仮想通貨)のマイニング(採掘)を取り締まると宣言した際、米ナスダック市場に上場しているビットデジタルは、2万台以上のコンピューターを中国国外に運び出す取り組みを加速させた。それらマシンは、ビットデジタルの要だ。ニューヨークに本社を置く同社は、高性能のコンピューターを安価な電力源に接続し、数学的な問題を解決して新たなビットコインを発行することで収入を得ている。この「マイニング」と呼ばれるプロセスは、10年前はパソコンさえあれば誰でもできたが、今や多数のコンピューターと大量の電力を使用する大規模な産業と化している。