米国の制裁により、華為技術(ファーウェイ)のスマートフォン事業は大きく落ち込んだ。だが、別の中国ハイテク企業がその恩恵にあずかっている。小米(シャオミ)は欧州から東南アジア、中国までファーウェイが残した穴をくまなく埋めた。小米の武器は、高額スマホに匹敵する機能を競合メーカーよりも総じて安い価格で販売するという中国勢お得意の戦略だ。市場調査会社カウンターポイントリサーチによると、6月の世界スマホ販売台数で、小米は韓国サムスン電子を抜きトップに浮上。4-6月期(第2四半期)では、小米はアップルを抜き、世界第2位の座に初めて踊り出た。欧州では小米が首位で、市場シェアは前年からおよそ倍増の24%となった。カウンターポイントによると、価格に敏感なスペインのような市場では4-6月販売の4割を小米が占めた。同社はデンマーク、ベルギー、ウクライナ、ロシアでも販売台数でトップに立っている。
今最もホットなスマホ、中国製だがファーウェイにあらず
小米はギャラクシー高級モデルに匹敵する機種でも低価格
有料会員限定
あなたにおすすめ