世界がパンデミックを脱したとき、投資家は自らがペット愛好家ではなかったことに気づくかもしれない。新型コロナウイルスの流行は、衝動的なペット取得の大幅な増加をもたらした。これに比べれば、クリスマスの季節的なペットブームでさえ道徳的に批判できないほどだ。米ペット製品協会の調べでは、2020年3〜12月に米国でペットを手に入れた家庭は1300万軒近くに上る。データ分析会社ベットサクセスによると、獣医師にかけるお金は今年急増している。成長に対する市場の執着と動物医療ビジネスの活況で脚光を浴びている銘柄が、シアトルに本社を置くペット保険会社トゥルーパニオンだ。同社は、2014年の上場以来黒字を計上したことはほとんどないが、株価は過去2年で250%上昇し有形資産価値の13倍に達している。保険会社の場合、この比率は通常1前後だ。