ブランクチェックカンパニー(白地小切手会社)に再びブームが押し寄せている――ただし法廷の場で。特別買収目的会社(SPAC)の一部について、合法性を問う訴訟を起こしたのは2人の法学教授だ。注目度の高い企業をターゲットとし、その中には、著名投資家ウィリアム・アックマン氏が設立し、40億ドル(約4400億円)調達したパーシング・スクエア・トンティーン・ホールディングスや、経験豊かな起業家ノーム・ゴッテスマン氏が共同創業したゴー・アクイジション、さらにEマージ・テクノロジー・アクイジションが含まれる。法廷闘争にはもう一つの系統がある。株価が急落したSPACに対する、割と典型的な訴訟だ。かつて人気を博した企業がターゲットになる。例えば、米電動トラックメーカーのニコラは、投資家に虚偽の説明をしたという集団訴訟に直面している。