妻が55歳でセミリタイアするまで
毎月いくらの貯金が可能?

 早速、Fさんからいただいた家計のデータを基に試算をしていくことにしましょう。

 Fさんの年間収入は750万円、奥さまは350万円の合計1100万円です。一方、月間の支出は生活費20万円、家賃が3万円の合計23万円です。その他の支出はないことから年間の支出額は276万円になります。

 貯金は月20万円、ボーナス時年60万円と書かれているので年間では20万円×12カ月+60万円=300万円になります。生活費が年276万円、貯金が年300万円ですので、合計は576万円になります。

 1100万円の収入に対し、生活費と貯金額の合計が576万円という計算です。収入1100万円は額面金額だとしても、支出について数百万円の記載漏れがあるのか、あるいは残った金額は貯金に回っていると推測されます。

 本来であれば使途不明金は明確にして貯金に回すべきなのですが、Fさんの保有資産から考えるとこれまでしっかり貯金をしてきているので、今回は使途不明金を不問とすることにしましょう。使途不明金は貯金に回っている気がしますが、試算では考慮しないことにします。

 Fさんの退職は定年である60歳ですが、奥様は60歳の定年より前にセミリタイアしたい意向で、その後は趣味と実益を兼ねたセカンドライフを楽しみたいそうです。試算では奥さまはFさんより5年早く、55歳で退職することにします。

 現在50歳の奥さまが55歳で退職するので、現在の年間貯蓄額は5年間継続する形になることから、300万円×5年間で1500万円の貯金ができる計算になります。