欧州では、格安航空会社の手頃な航空券が出回っていることや、大陸全体でワクチン接種証明制度の導入が比較的スムーズに進んでいることから、ようやく空の旅が復活しつつある。つい最近まで、米国と中国それぞれの国内航空市場は好調で、乗客は新型コロナウイルス感染症の患者数が減少していることのメリットを活用していた。米国ではワクチン接種が強力に進められていることも旅行者の信頼感を高めた。だが、欧州大陸内の旅行は、2019年以前の水準よりも大幅に低い水準に留まってきた。これは主に、欧州市場が国境を越えたフライトに大きく依存しているためだ。新型コロナ封じ込めのための政府の規制(隔離義務、検査、ワクチン接種など)により、国境を越えるフライトは減少してきた。
欧州で空の旅復活へ、米国はデルタ株で再び苦戦
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