「仕事運」「金運」「恋愛運」「健康運」ほか、「21のご利益」の組み合わせからあなたの願いが叶う神様が見つかるかも! 八百万(やおよろず)の神様から100項目にわたって紹介する新刊『最強の神様100』には、古代から現代まで、めちゃくちゃ力のある神様が登場します。最強クラスの神様なので、ご利益も多種多様。さぁ、本を開けば、あなたが気になる神様がいるはず。それが今、必要としている神様かもしれません。

起業家やクリエイターに人気の「道を切り開く」神様は?Photo: Adobe Stock

起業にいい。最高のスタートを切る。新しい道を切り開く

起業家やクリエイターに人気の「道を切り開く」神様は?サルタヒコ
イラスト/朝倉千夏

 サルタヒコ(猿田彦)は、新しく物事を始める、起業するなど、経営者やクリエイターに人気の「道案内」「道開き」の神です。古事記・日本書紀の神話「天孫降臨」において、サルタヒコは高天原から降りてきたニニギを道案内します。日本書紀によると、鼻が長く、背は高く、赤く照り輝く姿だとか。天狗に似ていますね。地上へニニギらを連れていった後、故郷である伊勢国の五十鈴川の川上へ帰ったので伊勢の神とされます。

 愛知県岡崎市の六所神社で、サルタヒコらが祭られています。この神社は、愛知県豊田市の六所神社が元で、徳川氏の母体である松平氏の始祖・松平親氏による創建です。徳川家康が岡崎城で生まれたとき、豊田市の六所神社に礼拝がなされ、のちに徳川家康自身も参拝・寄進をしています。もちろん、両社は江戸幕府より特に手厚く保護を受けました。

 家の始祖になるのは「初代運」です。家康も松平家康から徳川氏の始祖になりました。サルタヒコは新しい道を切り開くご利益があり、私の周りでも、起業する人はサルタヒコの神社に参拝するのが定番です。松下幸之助氏も篤く信仰し、サルタヒコを祭る三重県鈴鹿市の椿大神社には、松下幸之助社があります。

 個人的になぜか親しみのわく神様で、伊勢神宮内宮近くの猿田彦神社を参拝していると、友人が偶然現れて、タクシーに乗せてくれたこともありました。それが縁で、新しい仕事を始めました。

 サルタヒコの神社で代表的なのは、夫婦岩で有名な三重県伊勢市の二見輿玉神社。沖合の海中に沈む石「輿玉神石」をご神体とします。

 その他、琵琶湖に鳥居の立つ白鬚神社(滋賀県高島市)、佐太神社(島根県松江市)、大麻比古神社(徳島県鳴門市)などで祭られ、全国の庚申塔、道ばたの神である道祖神とも結びついています。

【主なご利益】仕事開運、交通安全、商売繁盛

【こんな人にオススメ!】
何かを始めるにも、スタートダッシュを決めたい人

*本原稿は、八木龍平著『最強の神様100』からの抜粋です。