米国内で先週、新型コロナウイルスの感染による入院者数が10万人を突破した。パンデミック(世界的大流行)下で2度目の事態で、複数の州で病床の逼迫(ひっぱく)が見られる。医師や看護師、病院幹部らは、過去の感染拡大と比較しても需要を見越した対応が難しくなっていると指摘している。今年に入り、新型コロナ感染者以外の患者の入院も見られる状況で、感染拡大が続く中、提供できる病床数は減っているという。病院関係者らは感染力が高いとされる変異株「デルタ株」の影響で入院者数が急増しているとした。米病院運営大手HCAヘルスケアがフロリダ、ジョージア、サウスカロライナの各州で運営する11の病院を管理するヒュー・タッパン氏は、「今回の上昇はより急激だ」とし、同病院では緊急でない手術は延期している上、病床が逼迫していることから他病院からの患者受け入れを停止していると述べた。
米のコロナ入院患者数、ピーク時に迫る デルタ株の拡大受け
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