欧州連合(EU)は米国からの不要不急の渡航中止を勧告した。外交当局者が30日明らかにした。米国で新型コロナウイルスの感染者が増加していることを受けた。米国ではデルタ変異株の感染が拡大しているほか、ワクチン接種率はここに来てEU諸国の平均を下回っている。EUは不要不急の渡航を認めるリストを2週間ごとに見直している。リストは加盟国に対する強制力を持たないものの、域内の渡航受け入れ基準はおおむねこれに沿って決まる。EUは6月、米国を渡航許可リストに加えることを決めた。ワクチン未接種者に対する隔離を義務付けるかどうか、またどのワクチン接種証明を有効と認めるかなどの方針はEU各国に委ねられている。