アフガニスタンに駐留する最後の米兵らを乗せた米軍機が30日、同国を離れ、撤退が完了した。米国史上最長の戦争が正式に終わった格好だが、アフガニスタンに残る数百人の米国人や数万人のアフガニスタン人は危険な状況に置かれている。米軍の撤退はジョー・バイデン大統領が設けた31日の期限よりも1日早く完了した。現地ではテロの脅威が続き、首都カブールの空港で26日に発生した過激派組織「イスラム国(IS)」による自爆テロとされる攻撃では、13人の米兵と200人余りのアフガニスタン人が犠牲になった。複数の米国人やアフガニスタン国籍の協力者は、バイデン氏や政権高官らが保証したにも関わらず現地に取り残された。だが国務省は具体的な人数を発表することができないとしている。