米資産運用大手フィデリティ・インベストメンツは年内に9000人を追加雇用する計画だ。株取引や個人向け投資サービスへの需要の急増に対処する。同社の増員は昨年以降で3回目となり、今回を含めると従業員数は今年22%余り増えて6万人を超える見通しだ。株高を背景に、最近では多くの証券会社が提供している手数料無料の株取引や手数料の低い投資ファンドがたくさんの新規顧客を集めている。多くの若者が参入した昨年の流れは今年も続いており、顧客からの質問や注文の処理に対処するコールセンターやウェブサイト、取引システムなどに負担がかかっている。フィデリティでは、6月までの1年間で170万件の新規口座が開設され、このうち69万7000件を35歳以下が占めた。4-6月期の1日あたりの取引件数は260万件で、前年同期の230万件から増加した。