今から13年前、ジョー・バイデン氏を含む3人の上院議員(当時)が乗ったヘリコプターが吹雪に見舞われ、アフガニスタンの辺地にある渓谷に緊急着陸した。救助隊にはアフガン人通訳者、モハメド氏の姿もあった。モハメド氏は現在、バイデン大統領に自分を救ってほしいと懇願している。「ハロー、大統領。私と私の家族を救ってください」――潜伏中のためフルネームを使わないでほしいと言いつつ、モハメド氏はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)にこう語った。「ここにいる私を忘れないで」。最後に残っていた米国人たちは30日、カブールから飛び立った。モハメド氏と4人の子供たちはタリバンから身を隠している。同氏は長年、アフガン脱出を試みてきたが、官僚制度の煩雑な手続きに阻まれた。米国は20年にわたったアフガン軍事作戦を30日に終了したが、彼らのように後に取り残されたアフガン人協力者は数え切れないほどいる。
バイデン氏助けたアフガン人通訳「忘れないで」
2008年のヘリ緊急着陸で救助に参加した通訳、アフガン出国できず
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