夏の盛りに冷たいものを飲みながらくつろぐ以外のことをしようと思う人はいない。多くの投資家にとっては毎日がこんな感じだ。何年も、いや何十年も前に買った株やファンドをほったらかしにしている。処分したほうがいいことは分かっているが、考える気にもならない。これは見て見ぬふりをするのとは違う。見て見ぬふりをするというのは、何があっても投資資産をかばい、間違っているのではないかと言う人に反論することだ。ほったらかしにしておくのはむしろ「無害の無視」に近い。自分が間違っているのは分かっているが、手を打つ気がないということだ。ただ無害と言ってもそう見えるだけだ。投資ポートフォリオが完璧なら現状にこだわるのも悪くないが、あなたのポートフォリオは完璧ではないだろう。