株式の長期投資は、株価の変動で儲けるバクチではなく、企業の生み出す価値の分前にあずかろうとする行為である。(経済評論家 塚崎公義)
株式の短期投資は株価の変化に賭けるバクチ
株式投資には、短期と長期がある。どちらも買い注文を出して株を買い、売り注文を出して株を売る、という行為であるが、目指すものは全く異なっている。
企業の価値は短期間では変化しないから、短期投資は価格の変化に賭ける行為である。もっとも価格の変化を予想することは極めて困難なので、実質的にはカジノのルーレットと同じバクチである。カジノよりは期待値が高いので、筆者は小遣いをカジノより株の短期投資に投じているが。
株式の短期投資がカジノより期待値の高いバクチである、という点については、拙稿を併せてご参照いただければ幸いである。
一方で、株式の長期投資は、企業のオーナー社長と同じ立場に立つことで、企業が生み出す付加価値の分け前にあずかろうという行為であり、短期投資とは全く異なるものなのである。