中国で最も負債の多い不動産開発大手の中国恒大集団が生き残るためには、より多くのマンションを販売する必要があるが、そのマンションを建設するための資金も必要となる。最終的には、その資金の一部は政府から提供されることになるだろう。ただし、それは中国恒大が現在の形で存続することを意味するものではなく、債権者が無傷でいられることを意味するものでもない。中国恒大は31日、流動性問題が悪化した場合、デフォルト(債務不履行)に陥る恐れがあると警告した。資金繰りの悪化は悪循環を引き起こしている。サプライヤーや請負業者への支払いが滞ったために、複数のプロジェクトが中断されているのだ。同社は一部のサプライヤーや請負業者への支払いをマンションで代用しなければならなかった。ここ2カ月で、サプライヤーや請負業者に同じ手法を用いて約39億ドル(約4300億円)分を決済した。
中国恒大に迫る終幕、不運な投資家
中国政府がマンション購入者を保護する理由はあるが――
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