プライベートジェットというのはなかなかやめられない習慣だということが分かる。航空各社が夏の人気旅行先に向かう路線を再開したにもかかわらず、マイアミ・メキシコ・カリブ海、さらには欧州といった行き先への移動手段として、富裕層は相変わらずプライベートジェットを利用している。航空市場のエリート層を対象とするビスタ・グローバル(本社マルタ)の上半期の業績は急速に伸び、7月には過去最高を記録した。ビジネスジェットの購入は景気後退のあおりを受けやすく、2008年の世界金融危機の影響から完全に回復してはいない。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の間、企業トップの出張は停止しており、コロナウイルスデルタ株の流行は、法人客を呼び戻すための航空会社の計画に支障をきたしている。