イスラム主義組織タリバンは7日、アフガニスタンの新政府を発表した。「アフガニスタン・イスラム首長国」の復活となる。要職に他の政治勢力や宗教的少数派、女性は起用されなかった。タリバンが首都カブールを制圧してから3週間が経過。今後は厳格なイスラム法に基づく統治を行う考えを示した。新内閣では警察や治安を担当する内務相にシラジュディン・ハッカニ師が任命されたことで、欧米諸国による新政府承認は困難になるとみられる。米政府はハッカニ氏が率いる「ハッカニ・ネットワーク」は国際テロ組織アルカイダとつながりがあるとし、同氏をテロリストに指定している。タリバンの最高指導者、ハイバトゥラ・アクンザダ師が国政全体をつかさどる。首相には2001年の米軍侵攻で崩壊したタリバン旧政権で外相を務めたハサン・アフンド師が起用された。