香港警察は8日、天安門事件の犠牲者追悼集会を長年にわたり主催してきた団体の幹部4人を逮捕した。この団体は「香港市民愛国民主運動支援連合会」(支連会)。警察は支連会が「外国の代理人」として活動しているという疑いを調査しており、調査の一環として支連会に情報提供を求めたが従わなかったという。警察によると、香港国家安全維持法(国安法)に違反した容疑で36歳から57歳の男性3人と女性1人が逮捕された。支連会によると、逮捕されたのは人権活動家で弁護士の鄒幸彤・副主席ら幹部4人。香港では民主化を求める抗議運動を当局が封じ込めようとする動きが続いている。香港の警察トップは先月、支連会は外国の代理人であると信じるに足る妥当な理由があるとの見解を同会への書簡で示した。さらに、7日までにスタッフの個人情報や組織の財務記録、他の民主派団体などに関する情報などを提供するよう命じた。